もう一つ書き忘れましたが、最近トレランにはまっています。
はまっていると言っても、自分がやっているわけではありません。
やっている人の姿をYouTubeなどで見て、いいなあ、気持ちよさそうだなあ、ボクもやってみたいなあと思っているだけです。
真面目な登山愛好家には評判が悪いそうです。
何しろ神聖な山中を息を切らしながら登っているとき、場違いな軽装のランナーが猛スピードで追い越していけば、不愉快に感じることもわからないではありません。
しかも、自分が一泊二日でやっとこさ往復するつもりのルートを日帰りで走り抜けるとあっては、何か許せない気持ちになるのかもしれません。
でも、ボクはトレイルランナーが好きです。
山中ですれ違ったことが何度かありますが、ほとんどのランナーは気持ち良く挨拶してくれます。そして、彼らのエネルギー、若さは、とにかく眩しいくらい輝いています。
自由の香りがプンプンしています。
実はボク、トレランをやったことがあるのです。
何十年か前、八ヶ岳を走って縦走しました。
その頃読んだ本にこんなのがありました。
下嶋 渓『ランニング登山』山と渓谷社(1986)
著者の下嶋さんは東工大の先生で、その後マッターホルンを登っていて滑落死されたそうですが、ボクはこの本に影響されて自分も何かやってみようと思いました。
何しろすごいことが書かれているのです。
奥秩父全山(瑞牆山荘から雲取を抜けて鴨沢まで)を日帰りで縦走したとか、後立山(白馬から五竜・鹿島槍を抜けて扇沢まで)を日帰り縦走したとか。
山をこんなスケールで捉えることができれば、もっとずっと楽しめる、そう思いました。
その頃のボクは休日に気が向けばランニングをしていたので、走ることに抵抗はありませんでした。そこで勝手知ったる八ヶ岳を日帰りで走ろうと思い、こんな計画を立てました。
朝こちらを発ち、その日は黒百合で小屋泊まり。
翌日は6時に出発して天狗岳6:40→赤岳10:00(休憩)→権現岳12:00→編笠山13:00→小淵沢へ下山15:30→帰宅
コースタイムは16時間弱のところを9時間半で駆け抜けようというプランですから、正真正銘のトレランです。
そして実際に7月のある日、決行しました。
楽しかったです。
天気も良く、途中まではルンルンで走れました。
心配していた権現のキレットも難なく通過でき、編笠も予定通り登頂できました。
そこで道を間違えて小淵沢でなく信濃境の方に走ってしまいましたが、それは大した問題ではありません。
問題だったのは、下山途中で突然膝に激痛が走り、一歩も歩けなくなってしまったことです。いくら膝をさすっても痛みは消えません。約一時間道端に横たわっていて、ようやく痛みが少し取れたのでゆっくり駅まで歩き帰宅しました。
すぐ医者に行ったところ、レントゲン写真を見た先生は
「変形性ひざ関節症です」
「軟骨がすり減ってなくなっていますが、軟骨は再生しないので治りません」
と無情な宣告を下すではありませんか。
下嶋さんの本には"下りでは当然腰やひざの故障が多い"くらいしか書かれておらず、まさかこのような怪我が我が身に起きるとは思ってもいませんでした。もう一生走れないのかとがっくりきましたね。
ダメじゃん、下嶋先生よ。大事なことが書いてないよ。
その後、
小山 郁『スポーツ医師が教えるヒザ寿命の延ばし方』
という本を読んでこの怪我の起きるメカニズムを理解し、O脚を矯正するストレッチと筋トレをすれば普通に運動できるようになることを知りました。
また、三浦雄一郎さんの本には、彼が足首に重りを巻いたり階段を一段飛ばしで降りたりして膝関節に栄養を送り込むことで、すり減った軟骨が再生したという報告があり、ようやく元気が出てきました。
だから、今は問題なく登山出来ていますし、ジムではこれを意識したメニューでワークアウトしています。
以下は先日歩いたり走ったりしてきた丹沢の大山のトレランもどきの記録です(2020.11.1)。
--------------ここから--------------
昨日より雲の多い一日でしたが、今日も晴天ということで、丹沢の名峰大山に行って来ました。
自宅を出たのは8時少し前。これくらいならストレスなく出かけられます。
日曜日なので、通勤客を気にする必要もありません。
コースは大山ケーブルの終点からひたすら下界に向けて走ります。
前回は弘法山経由で秦野駅まで歩き(走り)ましたが、今日は途中で左折して鶴巻温泉駅まで行きました。
計測値を見ると、10.4kmでした。
下界に向けて走るといっても、途中にアップダウンがあり、長い登りではそれなりにゆっくり歩きました。

大山詣は「日本遺産」に登録されているらしく、大山ケーブルのあたりには看板やのぼりがたくさんあり、日曜日ということもあって大変な賑わいでした。コロナなんて誰も気にかけていないように見えました。
ケーブルの途中からは、後方はるかに江ノ島や三浦半島も見ることができました。

遠くに江ノ島と三浦半島
大山阿夫利神社ケーブルの終点からは、境内の石段を一番上まで登ります。
そこでトイレに寄りましたが、日本遺産のせいなのか綺麗な水洗トイレでした。
最近はどこも綺麗になりましたね。
ここまでで結構汗をかき、しかし、風は冷たかったので、長袖のシャツは着たまま走り出しました。といっても小走りですが。
ここから蓑毛越までは若干のアップダウンがありますが、走るにはもってこいの快適なルートです。
難なく峠につき、そこで短い休憩をとって朝食(兼昼食)をいただきました。といってもヤマザキの「薄皮つぶあんぱん」3個とミニサイズの牛乳だけですが(笑)。
(今日はほとんど水も飲まず、ほぼこれだけで終わりました。)
そこからも快適なルートが続き、調子に乗って走りましたが、途中で何組かの本物のトレイルランナーに出会いました。彼らは急傾斜の山道を猛烈なスピードで駆け上り、駆け下っていきました。どんなに逆立ちしても、あのような走り方を山中ですることは私にはできそうにありません。
そのうちに少し長い上りに入り、ここでTシャツ一枚となり、汗だくで「高取山」というところに登りました。この頃から、前回同様、膝が張ってくる感覚に襲われ出しました。同時に、脚の骨(脛骨)が微妙な感じになって来ました。衝撃で骨に微細なひび割れが生じているような嫌な感じです(もちろん気のせいです)。
足が疲れ、膝で衝撃を吸収できずにもろに骨に荷重がかかっているためでしょう。
用心のため、そこからはあまり走らず、歩きを主体にしました。
やがて東名のトンネルの上を通過し、道標のある分岐を左に曲がって鶴巻温泉方面に進みました。
この道もよく整備され、走るのに好適なルートでした(走らずパワーウォークで通過)。
ケーブル終点から3時間で鶴巻温泉駅に着き、電車を一本やり過ごして汗を拭き、着替え、無事に帰宅しました。
自宅へは地下鉄の駅から歩いて帰りましたが、ちょうど家内が美容院に向かうところで、車に向かって手を振ったら驚いていました。朝の8時に家を出た旦那が、午後3時半に家の近くにいたことにびっくりしたそうです。トレランの威力を実感しました。
しかし、膝と脚はそれ以上悪くはなりませんでしたが、今、猛烈に腰が張っています。昨日ちゃんとストレッチしたのに、やはり腰は私の弱点です。
この程度で辛くなるようでは、重荷を背負って北アルプスをテント泊縦走することなんて無理です。
どうしたらいいのだろう・・・。
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