10.怪我や故障

 こうしてからだ改造を始めたボクでしたが、おかげさまで好きな山歩きも続けられているし、病気らしい病気もしたことがありません。歯科で歯周病の治療をしてもらっている以外は、腰が重いと言って整形外科で湿布薬を処方してもらうくらいです。
お薬手帳を見た薬局のおばさんが、まあうらやましいと驚いていました。ボクくらいの年齢になると、どこかに一つや二つ大きなトラブルを抱えているものだそうです。

ただ、すべて順調なわけではなく、むしろ整形外科的な不調や故障とは長い付き合いになります。
そして、長く付き合っているうちに、覚悟というか諦念が身についてきました。
それについて少し話そうと思います。

一番多いトラブルは、骨格まわりの筋肉や腱の怪我でした。
特に肩はよくやられました。
重過ぎるウエイトを持ち上げたためか、やっているときは気づかないのですが、翌日痛くて肩が上がらないのです。全然動かせないわけではありませんが、動かせば動かすほど状態が悪くなる印象があって、しばらくは静養を余儀なくされることがよくありました。
整形外科で相談すると、痛くてたまらず、患部を触ると熱を持っているような場合は炎症が起きているから安静にせよ、と言われました。ところが、炎症が治まり動かしても「イテテ」くらいで動かせるなら積極的に動かしたほうがいいとも言われました。動かさないと石灰化して本当に固まってしまうそうです。

非常に痛く炎症が起きているときは安静にする
炎症が治まり「イテテ」くらいなら動かして治す

この手のトラブルが何度か起きた原因は、負荷のかけ方が良く分からないからだと思います。
一般に荷重トレーニングでは「超回復」が目的となります。筋肉が少し壊れるくらいまで攻め、それから48〜72時間くらい休めると壊れた筋肉が過剰に修復され前以上に強くなります。これが超回復ですが、その効果を高めるには限界一歩手前まで負荷をかけるのがベストです。
しかし、自分の限界は試行錯誤の中から見つけるしかなく、時にやりすぎて怪我をしてしまうわけです。

ワークアウトでは自分を抑え気味にすることが大事と思います。

次にやられたのは首でした。
これはトレーニングが原因ではなく加齢のせいかもしれませんが、凝って痛くなり、首の傾け具合によっては手の指がシビれることもありました。
整形外科で首を牽引してもらっても良くならず、痛みがひどい時には痛みを散らす薬を点滴してもらったこともありました。それでもなかなか良くならず、整形外科にも行かなくなりましたが、1年ほどして気がついたらあまり気にならなくなっていました。
ということで、昔はどこかが痛いと大騒ぎしたものですが、最近はジタバタしなくなりました。

どこか痛いのは歳取りゃ当たり前
一年もすれば忘れるくらいにはなる

これが「加齢のエキスパート」であるボクの悟りです(笑)。
今風に言えば「with pain」ですかね。

首について付け加えると、整体の先生によっては「首を強く曲げるな」と指導されることがあります。
これには一理あるのですが、ボクは人体の可動域(動く範囲)は広ければ広いほど良いと思っているので、この説は採りません。ストレッチタイムでは、首を思い切り前後左右に倒して手をあてがい、それぞれ20秒くらい保持していますが、14年経っても大きな問題は起きていません。

最後は腰です。
腰のトラブルには椎間板ヘルニアとかいろいろのタイプがありますが、ボクのは筋肉が弱っているために起きる腰痛だと思います。
これは頻繁にストレッチすると痛みも軽くなり、予防にもなりますが、ボクの経験だといくら背筋や腹筋を鍛えても消えて無くなることはありません。
完治する方法があればぜひ教えていただきたいものです。
ただ、効果が感じられる対処法はありますので、最後にご紹介します。

A.腰に手を当てて思い切り後ろにそらし、そのまま頭を上げて(顎を引いて)5秒数える
B.マットの上に横たわり、両膝を揃えて持ち上げ、ぐるぐる回す。それから右に倒して数秒待ち、それから左に倒して数秒待つ。この時、ズレていた仙腸関節(仙骨と腸骨をつなぐ関節)が少し動くイメージを持つと効果的です。

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